
本日未明から明日にかけて降雪予報が発表されています。降雪や路面凍結は交通事故・車両トラブル・立ち往生を急増させ、企業の運行管理責任にも直結します。本記事では、積雪時に企業とドライバーが守るべき法令ルールと安全対策を整理します。
積雪・凍結路は「防滑措置義務」|装着しなければ法令違反
都道府県の道路交通法施行細則および道路交通規則では、積雪または凍結した路面を走行する際、冬用タイヤ装着等の防滑措置が義務化されています(沖縄県を除く)。
滑り止め措置を取らないまま運転した場合は法令違反となり、反則金が科されます。
- 大型車:7,000円
- 普通車:6,000円
- 二輪車:6,000円
- 原付車:5,000円
企業車両においては、ドライバー個人だけでなく運行管理体制の不備も問われる可能性があるため注意が必要です。
チェーン規制時はスタッドレスでも走行不可
降雪時には「チェーン装着車以外通行止め」規制が発令される場合があります。この場合、冬用タイヤを装着していてもタイヤチェーン未装着車は通行できません。
つまり企業は、
- スタッドレスタイヤ装着
- チェーン携行
- 装着訓練
まで含めた準備が必要となります。
ノーマルタイヤは危険|制動距離が大幅増加
ノーマルタイヤは積雪路・凍結路の走行を想定した設計ではありません。制動距離比較では、スタッドレスタイヤを100とした場合、
- 積雪路:160
- 凍結路:156
という指数が示されており、停止距離が大幅に伸びることが分かります。
わずかな判断ミスが重大事故につながるため、「走れる」ではなく「止まれる」装備が必要です。
降雪時は事故・救援要請が急増
突然の降雪・凍結時には事故とトラブルが急増します。関東エリアでは、
- 降雪前3日間:5,997件
- 降雪3日間:7,706件
- 前週比:128%
とロードサービス救援要請が急増しています。
降雪地域以外でも事故が発生しており、「慣れていない地域ほど危険」という特徴があります。
冬用タイヤにも使用限度がある
見落とされがちですが、冬用タイヤにも性能限界があります。
積雪・凍結路走行時の溝深さ使用限度は、新品時の50%までとされています。
摩耗したスタッドレスは性能を発揮できず、装着していても安全とは言えません。
企業が取るべき降雪対策チェックリスト
出発前管理
- 冬用タイヤ装着確認
- 溝深さ・摩耗点検
- 空気圧確認
装備管理
- タイヤチェーン携行
- 装着訓練実施
- 手袋・ライト準備
運行判断
- 降雪時の運行可否基準
- ルート変更判断
- 不要不急運行停止
まとめ|雪道事故は「準備不足」で起きる
降雪事故の多くは、
- ノーマルタイヤ走行
- チェーン未装着
- 摩耗タイヤ使用
- 判断遅れ
といった管理不足が原因です。
雪は防げません。
しかし事故は、企業の管理体制で防げます。
イシュー・マネジメント株式会社では、リスクを踏まえた運行管理体制構築を支援しています。
降雪予報が出た今こそ、自社の安全管理を見直してください。