道路上に描かれている白いひし形、「ダイヤマーク(◇)」。
この標示はこの先に横断歩道または自転車横断帯があることを知らせる予告標示であり、ドライバーに減速と安全確認を促す重要なサインです。

しかし、その意味を十分理解しないまま通過しているケースも多く、横断歩道事故の要因の一つとなっています。
ダイヤマークが示す“法的に重要な意味”
ダイヤマークは単なる注意喚起ではありません。
その先には、道路交通法第38条が適用される「歩行者優先空間」が存在します。
道路交通法第38条(横断歩道等における歩行者等の優先)では、次の義務が定められています。
- 横断歩道に歩行者がいる、または渡ろうとしている場合
→ 車両は必ず一時停止し、通行を妨げてはならない - 歩行者の有無が明らかでない場合
→ 横断歩道手前で停止できる速度まで減速する義務
つまりドライバーには、
「人がいたら止まる」ではなく
「いるかもしれない前提で減速する義務」があります。
違反した場合の罰則
道路交通法第38条に違反した場合、以下の行政処分が科されます。
- 違反点数:2点
- 反則金:普通車 9,000円
(大型車 12,000円/二輪車 7,000円/原付 6,000円)
さらに、横断歩道上で事故を起こした場合は、
過失割合だけでなく安全運転義務違反や過失運転致死傷罪へ発展する可能性もあります。
企業車両であれば、ドライバー個人の責任にとどまらず、
使用者責任・安全配慮義務が問われることになります。
なぜダイヤマークの理解が事故を防ぐのか
ダイヤマークは、横断歩道の約30〜50m手前に設置され、
ドライバーに「減速準備」をさせるための標示です。
この段階で
- アクセルを緩める
- ブレーキに足をかける
- 歩行者の動きを確認する
といった予測行動が取れるかどうかで、
停止距離も事故回避率も大きく変わります。
見落とし=準備不足
これが横断歩道事故の典型構造です。
社用車管理における教育義務
社用車事故では、企業の安全教育体制も問われます。
- ダイヤマークの意味を教育していたか
- 横断歩道手前減速ルールがあったか
- 安全運転講習を実施していたか
これらが不十分な場合、
「予見可能な事故を防止していない」と評価されるリスクがあります。
まとめ|
ダイヤマークは単なる道路表示ではなく、
道路交通法第38条の行動義務を事前に知らせる警告標示です。
- 見えた時点で減速義務
- 横断者がいれば一時停止義務
- 違反すれば行政処分+企業リスク
社用車を扱う企業にとって、
これはドライバー任せにしてはいけない管理項目です。
イシュー・マネジメント株式会社は、
「飲酒運転ゼロ・交通事故ゼロ」
そして
ただいまをあたりまえにする社会の実現に向け、
交通ルール教育と仕組み構築の両面から企業を支援しています。