2024年11月1日から、道路交通法のルールが変わりました。
これまで注意だけで済むこともあった「自転車でスマホを見ながら運転」が、正式に違法行為になります。

スマートフォンを見ながら運転すると、前を見ていないため、歩行者や車との事故につながる危険が高まります。
警察庁によると、自転車事故の原因の中で「前方不注意」は約6割を占めており、その多くがスマホ操作中に起きています。

この危険を減らすために、2024年11月の法改正では、次のような罰則が定められました。


ながらスマホの罰則内容

  • 6か月以下の懲役または10万円以下の罰金
  • 信号待ち中でも画面を見続けたり、通話しながら運転したりすると対象になります。
  • ゲームやSNS、地図アプリの操作もながら運転に含まれます。

法人・事業所が注意すべきポイント

近年、営業活動や配達などで自転車を利用する企業が増えています。
従業員が業務中にながらスマホ運転で事故を起こすと、企業にも責任が及ぶ場合があります。

  • 業務中の事故は「使用者責任(民法715条)」に問われる可能性
  • 企業の安全管理体制に問題があれば、再発防止命令や信用失墜のリスクも

そのため、次のような対策を行うことが大切です。


企業でできる再発防止策

  1. 「業務中はスマホ操作禁止」ルールを社内規定に明記する
  2. 配達員や営業スタッフへの安全運転講習を実施する
  3. スマホホルダーや音声ナビ機能の使用ルールを統一する
  4. 違反が発生した場合の指導・報告ルートを明確にする

ながらスマホゼロの社会へ

自転車は車両の一種です。
ハンドルを持つ以上、スマホよりも前方を見ることが「命を守る第一歩」。

イシュー・マネジメント株式会社では、企業向けに安全運転講習・再発防止研修を行い、従業員の意識づくりを支援しています。
飲酒運転ゼロ・交通事故ゼロ・ながらスマホゼロの企業を一緒に目指しましょう。